PS3初期型/20GB 静音化計画

ps3



うちのPS3は初期型20GB。消費電力が激しかった頃のモデルで、発熱も大きく、ファンの回転数も増えるため、爆音です。
ゲームプレイ時はBGMの方が大きいためあまり気にならないのですが、動画を見ている場合、静かなシーンになると「ブーーーーーーン」とファンの音が聞こえてきてしょんぼりします。
最近の使用比率は、ゲーム:動画=3:7 ぐらいの勢いなので、色々な静音化を試してみることにしました。


PS3のエアフロー
縦置きも考慮されているPS3は、横置き時の背面左/正面右下/右上辺りから吸気し、右背面/右側面から排気するというエアフローになっています。
調べてみると、右側面からの排気が力不足で、ここに熱がたまり、正面右下の吸気も熱くなり、ファンの回転数が上がってしまうようです。


【1】HDDをSSD
まずは発熱源を少しでも減らそうという事で、HDDをSSDにしてみました。PS3は2.5インチSATAに対応しているので、同規格のSSDを買えば交換可能です。
PS3で使用する場合は書き込みもあまり行われませんので、所謂「JM」コントローラー搭載品でも特に問題はありません。今回は安かった『CSSD-SM30NJ』を買ってきました。

元々のHDDのバックアップは、FAT32でフォーマットしたUSBメモリで行いました。動画・音楽データは別途NASで保管していますので、容量が大きいインストールデータを削除し、PS3の機能でセーブデータと設定のみバックアップ。たったの88MBでした。

SSDへの交換は左側面の蓋を開け、ねじを回して入れ替えるだけです。ただ、ねじの口径が小さいためか、ネジ穴を潰してしまう報告が多発していましたので、+ドライバーをしっかり押し込みながら慎重に作業をしました。
ちなみに、自作PCをしているため、エアロビクス2という高性能ドライバーも所持しています。試しにこれを使ってみたらかっちりはまって簡単に回せました。「家のしょぼいドライバだと不安。。。」という人にお薦めです。
交換後は、起動後フォーマット→バックアップからリストアでさくっと復旧です。


【2】底上げ(インシュレーター使用)
吸気をよくするため、PS3を底上げしてみます。足はなんでも良いのですが、せっかくなので安いインシュレーターを買ってきました。
エクセルサウンド ESI-100
底面がつるつるしているためテープの貼りつきもよく、一般的な両面テープを使用するだけで問題なく付けられました。


【3】右側面にファンを追加
熱がたまってしまう右側面にファンを追加することにしました。PS3の電源と連動させたかったので、USB接続の扇風機やノートPCクーラーを色々探してみたのですが、あまり良いものが見つかりませんでした。
とりあえずと思って買ってみた「USB扇風機 USB-TOY43」は風量は兎も角、低回転モードでも爆音orz
USBファンは耐久性にも問題がありそうなので、ここは勝手知ったるPC用のファンを流用する方法を模索することにしました。


ainex USB-007A
USBをピンヘッダに変換。

ainex EX-003
ピンヘッダをファン用3ピンに変換。


007Aの白黒ピンと、EX-003の2ピンを繋いでセロテープなどで固定します。
後は3ピンをファンと繋げばOK。

ファンは、家に転がっていたXINRUILIAN RDL1225S(12LN)を使用
固定は100均に売っている、ケーブル固定セットを使用します。

ファンのねじ穴にタイラップを通し、ベースに固定します。
固定したベースをPS3の側面に貼り付けて完成。


インシュレーターで底上げしておかないと、高さが足りませんでした。


【結果】
当初予定していた、最低段階(うーーーという低い音)の維持はできませんでしたorz
どうしても二段階目(ぶーーーん)まで回転があがってしまいます。
ファンの風量が少ないのかと思い、より高回転(2400rpm@5V)のものに交換してみましたが、駄目でした。
本体の発熱が大きすぎるため、初期型では二段階目の維持が限界のようです。


ちなみに、冷却の点で見ると、側面の温度はだいぶ下がりました。
前面下部からの吸気も冷え冷えしてます。インシュレーターによる底上げがかなり効果的なようです。
SSDに関しては、熱よりも読み込み速度の向上が大きく、インストールタイプのゲームには効果覿面です。
スト4の対戦開始は「お、早いな」と体感できるほど上昇しました。


当初の目的は達成できませんでしたが、ほんのり性能向上したので良しとします。
もう一年はこれで戦えるかな。