Steins;Gate シュタインズ・ゲート レビュー

4年ぶりに真音氏の作品が出ることもあり、久しぶりにノベルゲームを遊んでいました。
最初にプレイした装甲悪鬼村正は、シナリオの着地点がどうも盛りあがれなかったので、
私のような人間の巡回先で評判の高い、シュタインズ・ゲートを遊んでみたところ、
神ゲー」とか「今世紀最高傑作」とは思わないものの、楽しめたのでレビューすることにします。


シュタインズゲートは、SF的な仮定を元に書かれたノベルゲーです。ミステリー要素は控えめ。
例えるなら、EVER17の雰囲気を持ったCROSS†CHANNELという感じでしょうか。
以下、ネタバレ風味を含みます。プレイ後に読むのをお薦めしておきます。






















■面白かった点
・SFへ繋がる論理展開
・携帯電話を違和感なく取り入れたシステム。共通シナリオを進めながらパーソナルな情報とシナリオを重ねるという手法は良くできてる。
・ヽ(*゚д゚)ノカイバー を筆頭とする、「その発想はなかった(笑 」というシュールギャグ。


■違和感を感じてしまった点
・シナリオ重視ゲーの欠陥である、トゥルー以外のヒロインの中ボス化。
シナリオ全体としては意味や示唆があるものの、個人の意味があまりに希薄な為、恋愛描写がどうしても退屈に。
今作は欠陥をそのまま放置している為、どうしてもすっきりしません。
ほぼ全てが味方で衝突が発生しないのも、これに拍車をかけています。


・起承結な展開。
設定が明かされ、事件の構造がわかった後は、全くひっくり返らずに終わります。
上でも書きましたが、敵と呼べる存在があまりに少なく小さいので、
主人公側がひたすら自己実現を繰り返す展開になっており、やや単調です。
ただ、こうする事で複雑な設定を持ちながら話はまとまっており、破綻もしていません。
でも、これを持って完成度が高いというのはなんか違うと思います。


■総括
下地は良いのでもっと動いてくれ!!